ITエンジニアの需要が高まる現在、多くの企業が優秀な人材の獲得に力を入れています。採用担当者の中には、エンジニアにとって魅力的な企業とはどのような企業なのか、具体的にイメージできない方もいるかもしれません。一般的な求職者とITエンジニアでは、企業選びで重視するポイントが異なる傾向があります。本記事では、ITエンジニアが企業選びで重視する5つの主要なポイントを詳しく解説し、企業がどのように自社の魅力をアピールすべきかをご紹介します。ITエンジニアの採用を成功させたい採用担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。

ITエンジニアの企業選びで福利厚生が重要視される理由

ITエンジニアの転職において福利厚生が重要視される理由は多岐にわたります。技術の進歩が早いIT業界では、継続的な学習とスキルアップが重要です。

スキルアップ支援

・資格取得支援や研修制度

・書籍購入補助

・市場価値を高めるメリット

健康面のサポート

・人間ドック費用補助

・メンタルヘルスケア

・社内フィットネス施設

ワークライフバランス

・リモートワーク手当

・休暇関連の福利厚生

・柔軟な働き方の支援

基本分類の把握:法定福利と法定外福利

福利厚生は、法律で義務付けられている「法定福利」と、企業が独自に提供する「法定外福利」の2つに大きく分類されます。

法定福利

健康保険

・厚生年金保険

・雇用保険

・労災保険

・介護保険

法定外福利

・通勤手当

・住宅手当

・育児支援

・慶弔休暇

・退職金制度など

アンケート結果から見る重視される福利厚生

アクサス株式会社が30代の中堅エンジニア1,009名を対象に実施したアンケート調査結果によると、ワークライフバランスに直結する福利厚生が特に重視されています。

住居・通勤関連の補助

約6割のエンジニアが希望。特に、家賃補助や住宅手当を求める声が多いです。

休暇関連

高い割合で重視されています。

健康・医療関連

健康面でのサポートも重要視されています。

高評価される福利厚生詳細

住宅手当や通勤手当

家賃補助や住宅手当を希望するエンジニアが多く、交通費の全額支給も重要なポイントです。

資格取得支援や書籍購入補助制度

資格取得にかかる受験費用の補助、特定の資格に対する手当の支給などが求められています。

リモートワーク手当

自宅での業務に必要な費用が増加するため、リモートワーク手当の支給が重要です。

企業型確定拠出年金(iDeCo)

自身の年金資産の運用を企業がサポートする制度も高評価を得ています。

応募前に必ずチェック!福利厚生で後悔しないための確認事項

ITエンジニアが転職を検討する際、福利厚生の確認は非常に重要です。単に「手当がある」という表面的な情報だけで判断せず、細部まで確認することで後悔のない企業選びに繋がります。具体的な支給条件や上限額の有無、給与から天引きされる費用、そして制度の実際の利用率などをチェックしましょう。

「手当あり」の言葉に注意!支給条件や上限額の有無

「手当あり」という言葉は非常に魅力的に映りますが、その具体的な支給条件や上限額の確認が必要です。例えば通勤手当について、多くの企業が従業員の通勤費を補助しますが、その支給方法や上限額は企業によって異なります。住宅手当も同様で、企業によって支給条件が異なります。必要な情報を面接時や内定後の条件確認の際に詳細に確認することが重要です。

給与から天引きされる組合費や互助会費がないか

提示された給与額だけでなく、給与明細に記載される「控除額」にも注目しましょう。特に、「組合費」や「互助会費」の有無を確認することが大切です。これらの費用が給与から天引きされる場合、手取り額が少なくなる可能性があります。求人票や企業の募集要項には詳しく記載されていないことが多いため、面接時や内定後に詳しく確認しましょう。

制度が形骸化していないか?実際の利用率を確認しよう

福利厚生制度が充実していると謳っている企業でも、利用率が低いと形骸化している可能性があります。特にITエンジニアに関しては、スキルアップやキャリア形成に直結する福利厚生の利用率が重要です。面接時に利用率を確認する質問を行い、具体的な数字を尋ねることで実際に利用されているかを見極めることができます。

bravesoftでは、従業員が福利厚生を最大限に活用できるよう、制度の周知徹底と利用しやすい環境づくりに努めています。利用率の高い福利厚生制度は、企業文化や従業員への配慮の証拠です。

福利厚生以外も大切!エンジニアが企業選びで見るべき4つのポイント

福利厚生の充実は重要ですが、それ以外にも転職を考えるITエンジニアが企業を選ぶ際に確認すべき点があります。ここでは、長期的なキャリア形成を見据え、自分に合った企業を見つけるための4つのポイントについて解説します。給与や制度面だけでなく、企業文化や事業戦略など多角的な視点から検討することが、後悔しない転職に繋がります。

描くキャリアパスと企業の事業戦略が一致しているか

自身の描くキャリアパスと企業の事業戦略が一致しているかどうかの確認は非常に重要です。優れたスキルを持つITエンジニアでも、企業のビジョンや目指す方向性と個人の目標が異なっていれば、モチベーションの低下や早期離職に繋がる可能性があります。

例えば、AI開発に強い関心を持つエンジニアが、企業の主要事業がWebサービス開発である場合、自身の専門性を最大限に活かす機会が少ないかもしれません。そのため、応募を検討する企業の事業内容や将来の展望について、深くリサーチすることが不可欠です。企業のIR情報やプレスリリース、技術ブログなどを確認し、どのような技術領域に力を入れているのか、どのようなプロダクトやサービスを展開しているのかを把握しましょう。また面接時には、自身のキャリアプランを具体的に伝え、それが企業の事業戦略の中でどのように実現可能であるかを積極的に質問してみることも有効です。

使用技術や開発環境が自分のスキルとマッチしているか

使用技術や開発環境が自分のスキルとマッチしているかは非常に重要なポイントです。新しい職場でスキルを最大限に活かし、さらに成長していくためには、自身がこれまで培ってきた技術と企業が求める技術が合致しているかを見極める必要があります。

プログラミング言語の例

例えば、Javaでの開発経験が豊富なエンジニアが、入社した企業で主にPythonを使用している場合、新しい言語習得に時間がかかり、初期のパフォーマンス発揮に影響が出る可能性があります。

確認すべき技術要素

・プログラミング言語

・フレームワーク

・データベース

・開発ツール

・クラウド環境

さらに、開発環境の快適さも重要です。例えば、最新のスペックのPCが支給されるか、複数のディスプレイが使用できるか、開発に必要なソフトウェアやライセンスが十分に提供されるかなども、効率的な開発作業に直結します。実際に開発に携わる部署のエンジニアに、日常的にどのような技術やツールを使用しているか、開発体制はどうなっているかなどを詳しく質問し、自身のスキルセットとの適合性を慎重に検討しましょう。

納得できる給与と公正な評価制度が用意されているか

給与水準と公正な評価制度は、企業を選ぶ上で極めて重要な要素です。どんなに魅力的な福利厚生や働きやすい環境が整っていても、自身の貢献に見合った給与が得られない、あるいは評価基準が不明瞭であれば、モチベーションの維持は困難になります。

市場価値の正当評価

IT業界は技術の進化が速く、常にスキルアップが求められるため、自身の市場価値を正しく評価し、それに見合った給与を提示してくれる企業を選ぶことが、長期的なキャリア形成には不可欠です。

成果主義の評価制度

年功序列ではなく、個人のスキルや実績を正当に評価し、給与に反映させる成果主義の評価制度を導入している企業は、ITエンジニアにとって魅力的です。

明確な評価基準

具体的な評価項目や昇給・昇格の基準が明確に定められているか、定期的なフィードバックの機会があるかなども確認すべき点です。

面接での確認

面接の際には、自身のキャリアプランや希望年収を具体的に伝え、評価制度の詳細や過去の昇給実績について質問することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。

自分に合った社風やチームの雰囲気であるか

給与や福利厚生、使用技術と同じくらい重要なのが、自分に合った社風やチームの雰囲気です。職場の人間関係や文化が合わなければ、ストレスを感じ、長期的に働き続けることは難しいでしょう。

組織文化の例

例えば、フラットな組織で活発な意見交換が行われることを好む人もいれば、伝統的な上下関係がはっきりした組織の方が働きやすいと感じる人もいます。

確認方法

・企業のWebサイトや採用ページ

・社員インタビュー

・企業ブログ、SNS

・オフィス見学

・実際の社員との対話

また、面接時にオフィス見学をさせてもらったり、実際に働く社員と話す機会を設けてもらうことも有効です。入社前に「この会社で働く自分」を具体的に想像し、その環境が自分にとって心地よいものかを慎重に判断することが、後悔のない転職に繋がります。

 

まとめ

ITエンジニアが企業を選ぶ際には、福利厚生の充実度だけでなく、個人のキャリアパスや企業の事業戦略、開発環境、給与体系、そして社風など、多角的な視点から総合的に判断することが重要です。表面的な情報だけでなく、詳細な確認事項を踏まえて企業を選ぶことが、ITエンジニアとしての充実したキャリアを築く上で不可欠です。

福利厚生の詳細確認

支給条件や上限額、実際の利用率まで確認する

キャリアパスの一致

個人の目標と企業の事業戦略が合致しているか

技術環境の適合性

使用技術や開発環境が自分のスキルとマッチするか

評価制度の透明性

公正な評価制度と納得できる給与体系があるか

企業文化の適合

自分に合った社風やチームの雰囲気であるか

 

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