企業理念、こうしてつくりました。

プロダクトやイベント体験をつくるとき、大切にしているやり方があります。使う人の声を聞く。仮説をつくって、試す。うまくいかなければ、型にとらわれず、つくり直す。

実は、つくるはずだったMVV(Mission・Vision・Value)は完成しませんでした。

この記事では、そんなリニューアルプロジェクトの裏側をお伝えします。

理念をつくるのではなく、文化を見つける

bravesoftは創業以来、「新しいものへの果てしない挑戦」を大切にしてきました。技術や体験にこだわり、難しいことを面白がる。そんな姿勢が、20年以上かけて会社の文化になっていきました。

一方で、仲間が増えていくなかで、その想いを言葉にして共有する機会は十分ではありませんでした。「bravesoftらしさとは、なんだろう。」そんな問いから、これまで大切にしてきた価値観をあらためて言語化するプロジェクトを立ち上げました。

プロダクトをつくるときと同じように、まずはメンバーへのアンケートで率直な声を集めることから始めました。

「bravesoftらしさを表す言葉」を選んでもらったところ、最も多かったのは「挑む」でした。72.2%という圧倒的な数字で、他の言葉を大きく上回っていました。以下「体験」41.7%、「オモシロク」38.9%、「スピード」36.1%、「仲間」36.1%と続きます。

同時に、「bravesoftらしくない」と感じるものも聞きました。

最も多かったのは「挑戦しない」で52.8%。次いで「変化を嫌う」33.3%、「他力本願」30.6%、「ユーザーを見ない」25.0%、「失敗を恐れる」25.0%と続きます。何を大切にし、何を避けたいのか。その輪郭が、数字としてはっきり浮かび上がってきました。

「bravesoftらしくない」と感じるもの

さらに、経営陣から現場のメンバーまで、幅広く直接インタビューを実施しました。

「ないなら、つくればいい。」 「挑戦は目的じゃない。」 「泥臭くていい。不器用でいい。」

一人ひとりの言葉には、同じような意味合いが何度も現れました。同時に、何人もの言葉に共通していたのは、「挑戦そのものがゴールではない」ことでした。挑戦は「スタートライン」であって、その先に何を生み出すかが重要である。メンバーが話してくれた言葉が、そのまま企業理念の土台になりました。

インタビューから見えてきた言葉

MVVをつくるはずだった

企業理念プロジェクトの歩み

その意気込みは、ある対話をきっかけに変わります。

Mission・Vision・Valueというフレームに合わせて整理するのではなく、「bravesoftらしく」言葉にした方がいいのではないか、と。

考えてみれば、当然のことでした。前例や型に合わせるのではなく、フレームそのものを自分たちでつくる。それこそが、ずっと大切にしてきた挑戦のかたちだったからです。

だから私たちは、MVVを完成させることをやめ、bravesoftらしい「企業理念」として、まるごと言葉にすることを選びました。

そのプロセスは、よくわからない株式会社さんのnote「MVV言語化プロジェクトなのにMVVを言語化しなかった。」でも紹介されています。

プロジェクトを振り返って

理念を「考えた」というより、メンバーがもともと持っていた価値観を見つけ、整理した感覚に近いです。言葉が決まって完成したとも思っていません。日々の仕事のなかで使われることで、少しずつ本当の文化になっていくのだと思います。

ぶちやぶるだけじゃない。ぶちつなぐ。

インタビューで見えてきた「挑戦のその先」という共通認識。それを一言で表せないか。何度も議論を重ねるなかで生まれた言葉がBRAVE THROUGH(ブレイブする)でした。

私たちが目指しているのは、壁を「ぶちやぶる」ことだけではありません。その先に生まれた新しい世界を、仲間やユーザー、社会へと「つなぐ」いえ「ぶちつなぐ」。そこまでやってはじめて、挑戦は未来につながる。そんな考えを込めました。

ぶちやぶる。そして、ぶちつなぐ。

あえて日本語の動詞のように「ブレイブする」と読める形にしているのは、海外のメンバーも含め、翻訳せずそのまま共通言語として使ってほしいからです。

新たなフレームの発明

MVVというフレームを手放した私たちは、代わりに何を選んだのか。

Mission・Vision・Valueのように役割を分けるのではなく、私たちは4つの言葉を、一つのつながりとして設計しました。根っこにあるのが、創業から変わらないカルチャー「新しいものへの果てしない挑戦」。そこから生まれる5つの価値観が「BRAVE」。BRAVEを起点に挑みつづける姿勢が、ここまで紹介してきた「BRAVE THROUGH」。

そして、その先に掲げる旗が「あしたをオモシロク」という「FLAG」です。

CULTURE → BRAVE → BRAVE THROUGH → FLAG

「あしたをオモシロク」は、以前から掲げていた言葉でした。今回あらためて全体を見直すなかで、この旗を無理に書き換えることなく、すんなりと決まりました。

ゼロからすべてをつくり直すのではなく、すでに正しいものはそのまま活かし、足りなかった言葉(BRAVEとBRAVE THROUGH)を新たにつくる。それも、私たちらしいものづくりのやり方だったと思います。

声を聞き、試し、つくり直す。

今回、企業理念をリニューアルしました。

でも、これで「完成した」とは思っていません。理念は、言葉を決めて掲げた瞬間に完成するものではないからです。

声を聞く。仮説をつくって、試す。うまくいかなければ、型にとらわれず、つくり直す。

プロダクトも、イベント体験も、そして今回の企業理念も、私たちは同じやり方でつくってきました。日々の意思決定で使われ、仕事の進め方に現れ、誰かの挑戦を後押しする。ときには「体現できているだろうか」と問い直す。そうやって磨かれて、はじめて文化になっていくのだと思います。

どれだけ会社が変わっても、「ないなら、つくればいい。」「難しいことほど、面白がる。」その姿勢だけは変わりません。

このあと紹介する「BRAVE」という5つの価値観も、こうしたプロセスから生まれました。

挑戦の向こうにある、まだ見たことのない景色へ。これからも私たちは、ブレイブし続けます!


企業理念の詳細はこちら:https://bravesoft.co.jp/company/philosophy/

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