スマートフォンアプリをより多くのユーザーに利用してもらうためには、アプリそのものの機能や使いやすさだけでなく、App StoreやGoogle Playでユーザーに「見つけてもらう」ための施策も重要です。

その代表的な施策が「ASO(App Store Optimization)」です。

ASOとは、App StoreやGoogle Playなどのアプリストアにおいて、アプリを検索・発見してもらいやすくするための最適化施策を指します。

しかし、ASOは単純に「ランキングを上げるための施策」ではありません。

ユーザーがアプリを検索し、ストアページを見て、インストールし、実際に利用する。そして、利用したユーザーから評価やレビューが寄せられ、さらにアプリが改善されていく。

こうした一連のサイクルを考えることが、現在のアプリグロースでは重要です。

本記事では、App StoreとGoogle Playの違いを整理するとともに、bravesoftが実際のアプリ開発・グロースで培ってきた経験を踏まえ、ASO対策で意識したいポイントを紹介します。

App StoreとGoogle Playでは何が違う?

App StoreとGoogle Playでは、アプリの検索や発見において考慮される要素が異なります。

そのため、「アプリランキングを上げるにはダウンロード数を増やせばよい」と単純に考えるのではなく、それぞれのストアの仕組みを理解することが重要です。

App Storeの場合

Appleは、App Storeの検索結果について、アプリ名、サブタイトル、キーワード、主要カテゴリなどのテキスト情報と、ダウンロード、評価、レビューなどのユーザー行動を考慮すると説明しています。

つまり、検索されるキーワードとの関連性だけではなく、ユーザーからどのように利用・評価されているかも重要な要素となります。

そのため、App StoreでのASOでは、

  • ユーザーが検索するキーワードを適切に設定する
  • アプリの特徴が伝わるタイトルやサブタイトルにする
  • スクリーンショットなどでアプリの魅力を伝える
  • ユーザーにとって使いやすいアプリを提供する
  • 評価・レビューを継続的に確認する

といった取り組みを総合的に行うことが重要です。

Google Playの場合

Google Playでも、検索結果やアプリの発見において、ユーザーとの関連性だけではなく、アプリ体験の品質など複数の要素が考慮されています。

Googleは、ユーザーとの関連性、アプリ体験の品質、編集上の価値などを、アプリの発見やランキングに関係する要素として説明しています。

そのためGoogle Playでも、

「検索されるキーワードを設定する」

だけでは十分ではありません。

ユーザーが求めている情報をストアページで適切に伝え、実際に利用したユーザーに良い体験を提供することが、長期的なアプリ成長につながります。

App StoreとGoogle Playの違いをまとめると:

ここまでの内容を簡単に整理すると、以下のようになります。

App StoreGoogle Play
検索メタデータとユーザー行動などを考慮検索意図、メタデータ、ユーザーからの反応などを考慮
主要なメタデータアプリ名、サブタイトル、キーワード、カテゴリなどタイトル、説明文、カテゴリなど
評価・レビュー検索順位にも影響アプリへのユーザー評価・反応を品質判断などに活用
アプリ品質良好なユーザー体験が重要技術品質、UX、安定性などを重視
ストアページアイコン、スクリーンショット、説明文などアイコン、スクリーンショット、動画、説明文など
その他の施策In-App Events、カスタムプロダクトページなどカスタムストア掲載情報、ストア掲載情報の実験など
ランキング検索とは別に考える必要がある表示場所によって重視される要素が異なる

このように、App StoreとGoogle Playには共通する部分もありますが、それぞれの仕組みや最適化できる項目には違いがあります。

App Store・Google Playのランキングだけを追うのは危険

ここで注意したいのが、「ランキング上位=ASO成功」とは限らないということです。

ランキングはユーザーからの認知を広げるうえで重要な指標ですが、ランキング上位に表示されたとしても、ストアページを見たユーザーがインストールしなければ、事業上の成果にはつながりません。

また、インストールされたとしても、アプリを利用してもらえなければ、継続的なユーザー獲得にはつながりません。

そのため、現在のASOでは、

検索される → 見つけてもらう → ストアページを見る → インストールする → 利用する → 評価・レビューにつながる

というユーザー行動全体を見ることが重要になっています。

bravesoftが考える「アプリグロース」とASO

ここからは、実際にアプリ開発・グロースに携わってきたbravesoftの事例を紹介します。

bravesoftでは、スマートフォンアプリの黎明期から数多くのアプリ開発に携わっており、現在はモバイルアプリ1億DL以上、制作件数1,800件以上、取引企業300社以上の実績があります。

こうした経験から、私たちがアプリを成長させるうえで重視しているのは、「アプリを作って終わり」ではなく、リリース後もユーザーの反応を見ながら継続的に改善することです。

ASOについても同様で、キーワードやストアページを最適化するだけではなく、

  • ユーザーが何を求めているのか
  • アプリのどこで離脱しているのか
  • どのような評価・レビューが寄せられているのか
  • どの機能がユーザーに支持されているのか
  • どこを改善すれば、より良い体験につながるのか

といった情報を分析し、アプリそのものの改善につなげていくことが重要だと考えています。

実績紹介:サーティワン公式アプリのグロース

その取り組みを象徴する事例のひとつが、B-R サーティワン アイスクリーム株式会社様の公式アプリです。

bravesoftでは、既存アプリの問題点を調査・分析したうえで、UI/UXを全面的に改修。
クライアントとの協議を重ねながら、基本性能の向上だけでなく、新機能についても提案しました。

その結果、アプリのストア評価は2.3から4.7へ向上

「31Club サーティワン公式アプリ」のApp Store での実際の評価(2026/9/8時点)

さらに、ポジティブなコメント数も大幅に増加し、累計登録会員数は900万人を超える規模となっています。

この事例で注目したいのは、単純に「レビューの評価を上げる」という施策だけを行ったわけではないことです。
既存アプリの問題点を把握し、UI/UXを改善し、基本性能を向上させ、ユーザーにとってより良いアプリ体験を提供する。

その結果として、ユーザーからの評価にも変化が生まれています。

これは、現在のASOを考えるうえでも重要なポイントです。

ASOはストアページだけを改善するものではなく、ユーザーが実際に利用するアプリそのものを改善することまで含めて考える必要があります。

ASO対策で重要な5つのポイント

ここまでの内容を踏まえると、現在のASOでは以下の5つを意識することが重要です。

1.ユーザーが検索するキーワードを考える

まずは、ターゲットユーザーがどのような言葉でアプリを検索するのかを考えます。

重要なのは、「自社が使いたいキーワード」ではなく「ユーザーが実際に検索するキーワード」を考えることです。

アプリの機能や提供価値と検索キーワードの関連性を意識しながら、ストアのメタデータを最適化していきます。

2.ストアページでアプリの魅力を伝える

検索結果に表示されたとしても、ストアページを見たユーザーに魅力が伝わらなければ、インストールにはつながりません。

アプリアイコン、タイトル、説明文、スクリーンショットなどを通じて、

「このアプリを使うことで何ができるのか」

「自分にとってどんなメリットがあるのか」

を分かりやすく伝えることが重要です。

3.評価・レビューを継続的に確認する

ユーザーから寄せられる評価・レビューは、ASOにおける重要な情報源の一つです。

高評価を増やすことだけを目的にするのではなく、

  • どのような不満があるのか
  • どの機能が評価されているのか
  • バグや使いにくさがないか
  • ユーザーがどのような改善を求めているか

を確認し、アプリ改善につなげることが重要です。

bravesoftでも、過去にはアプリストアのレビューや評価を集計・管理するシステム「Stars」を開発し、レビュー内容や評価、ランキングなどを把握しながらアプリの改善に活用していました。

4.UI/UX・アプリ品質を改善する

ユーザーに選ばれるアプリを作るためには、ストアページの改善だけでは不十分です。

実際にアプリを利用した際の操作性や分かりやすさ、安定性、パフォーマンスなどを継続的に改善していく必要があります。

サーティワン公式アプリの事例でも、既存アプリの問題点を調査・分析し、UI/UXを全面的に改修しています。

5.データを見ながら継続的に改善する

ASOは、一度施策を実施すれば終わりというものではありません。

検索からインストールまでの状況、ユーザーの評価・レビュー、アプリの利用状況などを確認しながら、継続的に改善することが重要です。

「検索順位が上がったか」だけを見るのではなく、

認知 → ストア訪問 → インストール → 利用 → 継続 → 評価

というユーザーの行動全体を捉えることで、より効果的なアプリグロースにつなげることができます。

まとめ

App StoreとGoogle Playでは、アプリの検索・発見やランキングに関係する仕組みが異なります。

しかし、どちらのストアにおいても、単純にダウンロード数やランキングだけを追いかけるのではなく、ユーザーとの関連性やストアページの訴求力、評価・レビュー、そしてアプリそのものの品質を総合的に考えることが重要です。

そして、bravesoftがこれまでのアプリ開発・グロースで培ってきた経験からも、「アプリを作って終わり」ではなく、ユーザーの声やデータをもとに継続的に改善していくことが、アプリを長く成長させるための重要なポイントだと考えています。

実際に、サーティワン公式アプリでは既存アプリの課題分析からUI/UX改善まで取り組み、ストア評価2.3から4.7への向上につなげています。

ASOを検討する際には、ランキングだけを見るのではなく、

「ユーザーに見つけてもらい、選んでもらい、使い続けてもらえるアプリになっているか」

という視点から、ストアとアプリの両方を改善していくことが重要です。

bravesoftでは、アプリの企画・UX/UIデザイン・開発だけでなく、リリース後の運用・改善まで含めた伴走型の支援を行っています。

「アプリを作りたい」だけではなく、「アプリを事業成長につなげたい」という企業様は、ぜひご相談ください。

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