こんにちは!GGUnitの王です。
皆さんは「オフショア開発」についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
オフショア開発について、「費用は安く抑えられる」一方で「品質が悪い」というイメージを思っている方も少なくないかと思います。また、海外事業展開に失敗したという日本企業のニュースも時々耳にします。
今回はそんなオフショア開発における現状や失敗要因、またbravesoftでのオフショア開発の取り組み方について、自分なりの解釈を踏まえお伝えしていければと思います。
オフショア開発で陥りがちな問題
主に下記の2点が挙げられます。
- コミュニケーション問題
日本語が話せないためコミュケーションに弊害が生まれ、現地のスタッフがストレスを抱えてしまいます。多くは真ん中にブリッジSEと呼ばれる通訳可能なスタッフを挟みコミュニケーションを取るのですが、コミュニケーションのロスが発生してしまう事が多いです。
- 期待値のズレ
国ごとの考え方の違い、ビジネスで求められる品質の違いなどにより「(日本水準で考えると)システム品質が悪い」「設計と全く違うものができてしまった」となってしまう事もあります。そのためお客様へそのまま納品できず、受入テストなど手間がかかってしまい、結局コストがダウンではなく逆に高くなってしまうケースもあります。
基本的に日本は他の国と比べ、非常に丁寧できめ細かい対応として知られている国です。日本で当たり前や常識だと思うことを普通に他の国で求める事は少々難しいでしょう。このような文化のズレもとても重要な問題となります。実際、進捗管理認識のズレが多く、依頼する側がしっかり進捗管理を行わないと予定通りにリリースできないという危険も潜んでいます。
そんな中、bravesoftでは、海外事業展開15年目を迎えました。
2005年の起業後、中国、ベトナム、島根にも子会社を展開してきました。オフショア開発の収益はbravesoft経営を支える大きな柱となっていますので、bravesoftのオフショア事業は成功と言えるでしょう。
bravesoftがオフショア開発を成功させた勝因
今回はbravesoftがオフショア開発を成功させた理由を考えてみました。
- 相手(オフショア側)の心をつかんでいる
新人教育やリーダー研修の時、弊社代表の菅澤より「僕は起業時の一番困難な時期に、中国人を助けられました。中国人と共に辛い時期を一緒に乗り越えました。」という話を何度も受けました。
約15年経った今でも菅澤は起業当時助けられたことを忘れず語っていますし、また、社内には外国人が多くいるのですが、まったく偏見を持たず全員と気さくに会話をしています。国籍関係なく実力主義なので外国人でもどんどん昇格させている等の細かい気遣いは、オフショア事業を成功させた理由の一つだと思います。
もちろん経営戦略やタイミング等、成功要因は色々あると思いますが、意外とオフショアを使う経営者は外国人に対しての細かい気遣いや、各国事情を理解しようとする姿勢が欠けているなと感じる事が時々あります。
「相手の心をつかむこと」は、ビジネスにおいて大きなメリットを生み出すと言われますが、外国人とビジネスだけで連携しようと思うだけで、外国人の心をつかもうしなかったり、真剣に向き合う事を怠っていると知らないうちに大きなビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
- グローバル意識を持っている
現在bravesoftでは、日本人、中国人、台湾人、ベトナム人、韓国人(少し前はミャンマー人とかバングラデシュ人も)など国籍色豊かなメンバーが揃っており、お互いの文化を理解したり日々のコミュニケーションも活発に行われ、それによってビジネスの目標をスムーズに達成できるような環境が用意されています。
それはある国の一方的な文化や考え方の押し付けではなく「グローバル水準で」仕事ができている、と言えると思います。
また、現在弊社のオフショア開発事業を統括している池田(日本人)は海外留学→外資系IT企業というグローバルな職歴を持っており、「日本だけでなく世界で事業を展開するぞ!」という想いが強いです。事業のリーダーがどんな意識を持っているのかは、その事業の将来性を左右すると言っても過言では無いですが、彼はよく事業部会議で「日本を止まらず、常に海外へ発信し続ける」と口にしています。まさにリーダーがグローバル意識を持っていることは、bravesoftのオフショア開発を成功させる要因の一つでしょう。そしてその方向性に部下や社員が賛同できる意識を持てていることは非常に重要だと思います。
- 優秀なブリッジSEを確保している
ブリッジSEは、オフショア開発において極めて重要な役割を担います。開発者に目が行きがちですが、「ブリッジSEがどれだけ優秀で結果を出せるか」が一番重要といっても過言ではありません。
弊社に在籍しているブリッジSEは、IT知識だけではなく母国語はもちろん日本語も流暢に話す事ができます。さらに、日本や中国、その他の文化を精通している方がほとんどです。
- オフショア開発のノウハウを溜まっている
こちらについては過去にブログを投稿しておりますので、そちらをご覧下さい。
「【オフショア開発】中国の開発会社で失敗しないための5つのポイント」
bravesoftの今後のオフショア開発における挑戦
今年からbravesoftは中国の大連で新たな新事業を展開する予定です。これから発足する大連の新事業は、今までのオフショア開発の概念とは違う、時代を一歩リードした新しいオフショア開発になると確信しています。
私はbravesoftに勤務して10年、主にオフショア開発関連の仕事に携わっており、ブリッジSEをはじめディレクター、プロジェクトマネジャー等、様々なプロジェクトを携わって来ました。そして今回、この大連の新事業の統括に任命されました。
新規オフショア事業の背景とコンセプトは、下記の通りです。
「オフショア開発=品質が悪いというイメージを変えたい」というのが今回の新事業の一番の想いです。
新しいオフショア開発と従来との違いは下記になります。
お問い合わせの窓口さえご用意して頂ければ、日本にいるPMやディレクター、ブリッジSEに依存せず、オフショア開発側だけの力で完全に対応できるようになります。
今の時代、テレビ電話にて遠方や海外からでもコミュニケーションを取る事が可能です。
必要に応じて日本に出張し面対面の打ち合わせでも臨機応変に調整可能です。
余談ですが、私は良い意味で心配性の性格で、他人の指示より自らお客様をリードし、細かく仕様詰め、事前のリスク管理、進捗管理、品質管理など隅々までプロジェクトを進めることがほとんどです。
オフショア開発ではよりその能力が求められます。その結果として担当したプロジェクトは、基本的に品質よく納期通りに納品し無事にリリースしました。
bravesoftの新事業所設立も私がメインで担当していくので、低単価で日本に求められる品質がご提供できるオフショアをいよいよ誕生することになります。
bravesoftのオフショア開発は、よりスムーズで質の高いサービスを提供できるよう、さらに邁進してまいります。
オフショア開発をお考えの企業の皆様、是非ご連絡をお待ちしております!
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